お家でワインを長く保存する方法

未開封のワインならワインセラーで保存する

ワインは温度変化や光に弱く、外部環境によって品質がどんどん落ちてしまいます。
そこで未開封のワインを保存するときはワインセラーを使って保存するのが一番安全で確実。

でもワインセラーといっても2種類の製品があります。
それは以下の2つです。

  • 短期間保存用(一時保存用)ワインセラー
  • 長期熟成用ワインセラー

短期間保存するワインセラーは1万円前後の比較的手の出しやすい製品もありますが、長期熟成となると冷却機能だけではなく加湿機能も必要なので高額になります。
ワインセラーを使うとワインを安定した状態で保存できますが、お金がかかるものなので必要なものかどうかよく考えてから購入してください。

また「長期熟成用のワンセラーがすごく安かった」と、信頼できないメーカーのものや中古品を購入するのもちょっと考えものです。
長期熟成には10年以上の時間がかかりますので、夏場など暑い時期にワインセラーが故障してしまうとせっかくのワインが傷んでしまいます。
最近の日本の夏の暑さは異常ですから、信頼性の高いワインセラーを購入しないと大変なことになってしまいます。

もしワインセラーを持ってなかったら?

もしワインセラーを持っていなかったらどうすればいいのでしょうか?
「冷蔵庫に入れっぱなしにして熟成させる」なんていう方もいますがワインは冷やしすぎると味わいを損ないますし、冷蔵庫は湿度が低いため乾燥によりコルクが収縮して液漏れしてしまうリスクも。
また冷蔵庫のモーターの振動もワインの保管には向きません。
冷蔵庫に入れっぱなしで長期熟成は不可能です。

長期熟成にはやはり専用ワインセラーが必要ですが、一時保存なら冷蔵庫や床下収納でも問題ありません。
ワインを保存するときは以下のような環境が大事です。

  • 温度は13~15℃が適温
  • 湿度は75%
  • 振動のない場所
  • 日光の入らない場所
  • 臭いの強いもののそばに置かない

冷蔵庫でも開け閉めを頻繁に繰り返さない野菜室に、新聞紙でくるんだワインを横にして寝かせて保存すると良い、なんて聞きますよね。
気温が13~15℃に保てるのであれば床下収納や押し入れでも良いのですが、気温が急に上がる春先に床下収納に入れっぱなしにしておくのは個人的にちょっと怖いです。

わたしは短期間保存ですぐにワインを飲んでしまうため、冷蔵庫の野菜室に新聞紙にくるんで入れています。
ワインセラーを持っていないと長期熟成はできませんが、短期間保存するなら冷蔵庫や床下収納、押し入れなどで保存は可能です。

開封済みのワインはどうやって保存するの?

開封済みのワインはまずワインストッパーなどで栓をして、空気に触れないようにします。
開栓したコルクをそのまま再使用しても構いません。
開栓済みのワインを常温で放置するとどんどん劣化してしまいますので、冷蔵庫にいれて保存します。

2~3日保存する分には味わいや香りに大きな変化はありません。
ワインによっては開栓してしばらく経った方がまろやかな舌触りになることもありました。
ワインの種類などにもよりますが1週間保存する程度なら問題なかったですよ。

ワインはできるだけ早めに飲みきるのがお約束なので「これだけの量のワインを一人で飲み切れない」ときはハーフサイズのボトルを購入したり、家族や友達と一緒に飲んだり、料理に使うなどワインを無駄にしないように気をつけたいですよね。